長野県には TSURUYA がある

この記事は地方在住 Advent Calendar 2021 14日目の記事です。

昨日は sylph01 さんの「【地方在住/Rubyist近況AC】松山に引っ越してから2ヶ月が経過した」でした。

はじめに

こんにちは、cobachie です。

今回は私の住んでいる長野県松本市とご当地スーパー TSURUYA(ツルヤ)の紹介をしたいと思います。

長野県松本市

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松本市長野市に次ぐ長野県第2の都市で、松本城を中心とした旧城下町です。

松本というと RubyKaigi 2020 の幻の開催地として知っていただいている方が多いかもしれません。 残念ながら RubyKaigi 2020 は開催できませんでしたが、松本には観光名所がいくつかありますので機会があればぜひ遊びにきてください。

ちなみに私のおすすめの季節は5月〜6月初旬の新緑の時期です。木々の緑と北アルプスの白と空の青のコントラストがとてもきれいですよ。

TSURUYA(ツルヤ)

全国各地に地元民から愛されるご当地スーパーがありますが、長野県にはTSURUYA(ツルヤ) があります。

県内36店舗、お隣の群馬県に2店舗を展開しています。

ツルヤの特徴は、長野県の特産品を生かしたプライベートブランドの商品がとにかく豊富なところです。

PB商品「ツルヤオリジナル」「ツルヤプレミアム」にはおみやげにできるアイテムも多いので、おすすめを紹介します。

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  • ジャム
    • とにかく種類が多いです。人気は「りんごバター」のようです。
  • ドライフルーツ
    • こちらも種類が豊富。信州産フルーツを使った「シナノスイート」や「信州白桃」などがおみやげとしてはよさそうですが、私は「ひとくち南高梅」とか「ひとくち白加賀梅」が好きです。
  • ジュース
    • りんごジュース、ももジュース、ぶどうジュースがあります。どれも飲みやすくてそれなりにおいしいです。
  • コーヒー(豆・粉・ドリップバッグ)
  • 信州高原ビール
  • そば茶
    • 長野県といえば蕎麦ですが、蕎麦切りはお店で食べていただくのが一番なのでおみやげとしてはそば茶をおすすめします。ティーバッグに入っているのでお手軽です。
  • りんごかりんとう
    • 甘酸っぱくてサクサクしてておいしいです。
  • りんごチップス
    • りんごをスライスして乾燥させたものです。手軽にりんごを摂取できます。

ツルヤオリジナルは本当に多岐にわたっていて、調味料やレトルト食品、冷凍食品などの種類も豊富ですし、なんと犬のおやつまであります。 長野県にいらした際はぜひツルヤにも寄ってみてください。

最後に

過去に松本の紹介記事を書いているので、お時間あればこちらもどうぞ。

note.com

note.com

「多様性」について学びたいと思ったときに読んだ本

この記事は Rails Girls Japan Advent Calendar 2021 の 12 日目の記事です。

前回 5 日目は @neutral2010 さんの「Rails Girls Gathering Japan 2021 スタッフとしての活動記録」でした。

Rails Girls Japan Advent Calendar 2021 は空いている日がまだまだありますので、これからでもぜひ参加してください!)

はじめに

こんにちは。 cobachie です。

Rails Girls Japan のメンバーとして、日本各地での開催をサポートしたり、 最近では Rails Girls Gathering Japan の運営をしたりしています。

Rails Girls の目的はアファーマティブ・アクションです。 性別を理由に「技術」から遠ざけられてきた歴史や性役割の固定的観念によって生じている不利な状況を是正していきたい、という気持ちで活動しています。

Rails Girls に参加するまでは「多様性」や「ダイバーシティ」について「あったほうがよさそう」くらいの認識でいましたが、Rails Girls Japan のメンバーになってからは積極的に知識を深めていきたいという気持ちを持つようになりました。

特に今年はジェンダーに関する知識の必要さを感じるニュースを見る機会も多かったので、あらためて学ぼうと思うきっかけにもなりました。

ということで今回は、私がジェンダーバランスや多様性について学びを深めるために読んだ本たちを紹介したいと思います。

本の紹介

これまでに読んだ本(読みかけ含む)です。

この中からおすすめしたい 3 冊を以下に紹介します。

はじめてのジェンダー

はじめてのジェンダー論 有斐閣ストゥディア

「そもそもジェンダーってなに?」から知りたいと思って読んだ本です。

本書では「ジェンダー」を以下のように定義しています。

私たちは、さまざまな実践を通して、人間を女か男か(または、そのどちらでもないか)に〈分類〉している。ジェンダーとは、そうした〈分類〉する実践を支える社会的なルール(規範)のことである。

性差や性役割、恋愛、教育、差別、性暴力などジェンダーをとりまくトピックについて理解しやすいことばで説明されていて包括的に知ることができるので、入門の 1 冊としておすすめしたい本です。

各章ごとに参考書籍が紹介されているのもよいです。 個人的には「第6章 科学や数学は女には向いていない?」の生物学的性差についてが興味深かったので紹介されている本も読んでみたいと思いました。

多様性の科学

多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織

性別や年齢、国籍、信仰、ヒエラルキー、能力、価値観などさまざまな立場の人がいることを「多様性」といいます。 多様性のある集団では集合知がもたらされてイノベーションが起きやすくなったり組織の発展にも寄与すると言われるので、「多様性はあったほうがよさそう」という認識を持っている方も多いのではないでしょうか。

本書では過去の実例をもとに、多様性のない画一的な集団では盲点が生まれ失敗を引き起こしやすくなるということが説明されています。 つまり多様性は「あったほうがよさそう」というものではなくて、失敗を避け組織の衰退を防ぐためには「必要なもの」だということですね。

また、多様性は組織だけではなく個人にも求められます。 人は同じ考え方を持つ人と一緒にいると快適なので同類の人とばかりつながりがちですが、この状態では「エコーチェンバー現象(同じ意見の者同士でコミュニケーションを繰り返し、特定の信念が強化される現象)」につながるおそれが出てきます。 エコーチェンバーから抜け出し進歩するためには、自分とは異なる幅広い領域の人たちと交流して馴染みのない考え方や行動に触れることが大切であると述べられています。

様々なエビデンスをもとにした説明によって改めて多様性の大切さを確認できるので、私のようになんとなくで「多様性」を捉えている人におすすめしたい本です。

WORK DESIGN

WORK DESIGN(ワークデザイン)

世界各国の男女の格差度合いを示す グローバル・ジェンダー・ギャップ指数 2021 で日本は 156 カ国中 120 位でした。 ジェンダーギャップの解消や多様性が大切なのはわかっていても、なかなか改善されていないのが現状です。

本書では、行動経済学をもとに行動をデザインすることによって「無意識バイアス」を取り除きジェンダーギャップを解決する方法を提案しています。

無意識バイアスというのは、性別や人種、年齢などの属性を理由に自分では気づかないうちに抱いている偏見や固定観念のことです。 自分は偏見なんて持っていないと思いがちですが、例として以下の文章を読んでみてください。すぐに状況を理解できたでしょうか?

父親と息子が交通事故に遭った。父親は死亡、息子は重症を負い、救急車で病院に搬送された。運び込まれた男の子を見た瞬間、外科医が思わず叫び声を上げた。「手術なんてできない、その子は私の息子だから」

無意識バイアスが存在することを前提として、ジェンダーギャップを解決していく方法の手がかりを知りたいという方におすすめの本です。

最後に

本を読む中で共通して登場した概念が「無意識バイアス」でした。

意図して偏見や差別をしている人は多くはなくて(少なくとも私のまわりにはほとんどいない)、 自分では気づかないうちに偏見や差別を含んだ言動をしてしまうことのほうが多いのではないかと思います。 私自身も偏見も差別もしたくないと思っているわけですが、 これまで言ってきてしまったことも多いし、きっとこれからも言ってしまうこともあると思います。

でも、無意識だから仕方ないではなくて、これからの自分を自分でコントロールしていくために、どんなことが偏見や差別にあたるのかをまずは知る必要があると考えています。 知らないことを意識するのは難しいけど、知っていれば自分で気づいて回避できるかもしれないので。

無意識バイアスについては、メルカリさんの研修資料がわかりやすくてすばらしかったのでこちらもどうぞ。

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最後に、ちょっと古いですがわたしの好きな動画を紹介します。

当時話題になったのでご存知の方も多いと思いますが、見たことない方は短いのでぜひ見てみてください。 「無意識のうちに自分に呪いをかけていないかな」と見つめ直す機会をくれる動画です。

youtu.be

7sPro を組み立てた

meishi2 に続き、とうとうふつうのサイズのキーボードを組み立てました!

つくったのは 7sPro というキーボードです。

7sProshop.yushakobo.jp

7sProは63キーの分割型キーボードです。 プログラマーやプロフェッショナルの方に愛用者の多いハッピーな配列を踏襲しているので、移行コストを最小にしつつ分割キーボードの利点である自然なタイピング姿勢を享受することができます。

7sPro を選んだのは、これまでずっと HHKB を使ってきたので同じキー配列ならスムーズに切り替えられそうだと思ったのと、やっぱり分割キーボードに興味があったからです。

用意したもの

自作キーボード入門セット(遊舎工房)

自作キーボード入門セットshop.yushakobo.jp

遊舎工房の入門セットは 5 種類のキーボードから選択できます。 何が必要なのかわからない私のような初心者にはありがたいセットです。 キースイッチもまずは基本の赤軸から試してみることにしました。

ドライバー

キーキャップ&キースイッチ 引き抜き工具

フラックス

なくても大丈夫なのかもしれませんが、いちおう塗ってからはんだ付けしてみました。違いはよくわかりません。

やすり

基盤のバリとり用。近くのカインズホームで適当そうなやつを買いました。

手順

ビルドガイドと、ビルドガイド内で紹介されている組み立て動画を見て組み立てました。

salicylic-acid3.hatenablog.com

0. 部品が揃っているか確認する

たいせつ。

あと、事前にビルドガイドをざっと読んで全体の流れを把握しておきました。

1. 基盤のバリとり & マジックで側面を塗る

動画を参考にしてやりました。

2. LED をはんだ付けする

LED(SK6812MINI-E互換品)はセットに 2 個付属していましたが、使ったのは 1 個でした。 動画を見て、はんだ付け難しそうと思っていましたが意外と問題なくできました。

3. Pro Micro にコンスルーをはんだ付けする

Pro Micro 2つにコンスルーをはんだ付けします。

4. タクトスイッチと TRRS ジャックをはんだ付けする

ビルドガイドでは最初に Pro Micro にファームウェアを書き込む手順になっていますが、ブートローダーモードにするための Pro MicroのRSTとGND間をピンセットなどでショートさせてください というのが難しそうだったので、先にタクトスイッチを付けました。

手順 3 でコンスルーを装着した Pro Micro も基盤に挿しておきます。

5. ファームウェアを書き込む

ファームウェアの書き込みは以下のガイドを見てやりました。

salicylic-acid3.hatenablog.com

salicylic-acid3.hatenablog.com

5-1. ファームウェアをダウンロードする

Firmware Downloads から 7skb_rev1_via.hex をダウンロードします。 (7sPro と 7sKb の hex ファイルは共通っぽい)

5-2. Pro Micro Web Updater にファームウェアをアップロードする

Pro Micro Web Updater で、手順 5-1 でダウンロードした hex ファイルをアップロードします。

Firmware opened: 7skb_rev1_via.hex(26552 bytes) と表示されたらOKです。

5-3. Pro Micro に書き込む

キーボードの左右を TRRS ケーブルでつなぎ、どちらかの Pro Micro に差した USB ケーブルで PC とつないでおきます。

ファームウェアの書き込みは Pro Micro Web Updater 画面の手順に沿って進めます。

  1. Open firmware hex file
  2. Click flash button
  3. Reset your Pro Micro to enter bootloader
  4. Select serial port appeared
  5. Wait flashing complete

キーボードをブートローダーモードにするときは、タクトスイッチを 2 回押します。

option で split_left または split_right を選択して、順番に分割の左右両方の書き込みを行います。

6. スタビライザーをつける

本当はスタビライザーの潤滑をしたほうがよいみたいなのですが、潤滑の道具を持っていなかったのでやっていません。 動画でやっていた絆創膏を小さく切って貼るというのはやってみました。

基盤にスタビライザーをはめ込むのときの力の加減がよくわからず難しかったです。(実は一箇所ちょっと欠けてしまったけどそのまま気にせずつかっています。)

7. プレートをかぶせてキースイッチを差し込む

キースイッチは差し込むだけではんだ付けは必要ありません。他のキースイッチを試したいとき差し替えが楽にできそうです。

8. キーの動作確認

VIA という QMK Firmware を書き込んだキーボードのキーマップを直接操作し即反映できるアプリケーションを使います。とてもべんり。

VIA は以下から自分の環境向けのインストーラーをダウンロードしてインストールします。 私は MacOS を使っているので via-1.3.1-mac.dmg を使いました。

github.com

アプリケーションの「KEY TESTER」という画面でキーの動作確認ができます。

すべてのキーが認識されていることを確認します。

9. キーキャップをはめる

入門セットにはキーキャップもついています。

NP PBT Crayon KEYCAPS SET – 遊舎工房

好みというわけではないのですが、シンプルなのでそんなに不満はありません。でも他によいのが見つかったら着せ替えたいなあという気持ち。

10. キー配列を変える

VIAで簡単に変えることができます。

といっても HHKB と同じ配列でレイヤの切り替えも特に必要ないので、デフォルトのままで使い始められます。

変えるとすると HHKB のスペースキーの部分。 7sPro では 4 つのキーになっているので(デフォルト設定では全てスペースキーの設定になっています)、右手の中央寄り(左側)のキーを Enter にしてみました。 その他はいまのところスペースキーとして使っていますが、左手の片方を何か別のキーに当てたいと思っています。

感想

いまは仕事のときも 7sPro を使っていますが、思ったとおり HHKB と同じキー配列なのでスムーズに移行できました。

気になっているのは、キーの押し心地が HHKB と結構違うところです(それはそう)。 HHKB の押し心地のほうが好きなので、他のキースイッチやキーキャップをためしてみたくなっています。 あと潤滑もしてみようと思って潤滑剤は買いました。

次回

次はもう少しキーの少ないキーボードにも挑戦してみようと思います。

実はすでに次のキーボードを注文したので、まだまだつくっていくぞ。

PRK Firmware で meishi2 を動かす

前回、meishi2 を QMK Firmware で動かすことができたので、今度は PRK Firmware で動かしてみました。

github.com

f:id:co_bachie:20211003094057p:plain

用意したもの

SparkFun Pro Micro RP2040

PRK Firmware は PicoRuby で作られています。

https://github.com/picoruby/prk_firmware#boards を参考に、PicoRuby が動作することが確認されている Pro Micro を用意しました。

RP2040搭載 SparkFun Pro Micro

コンスル

前回つくった Pro Micro と差し替えられるようにコンスルーを使います。

RP2040 と一緒に 背の低いコンスルー 12ピン を買いました。

手順

はんだづけ

Pro Micro にコンスルーをはんだ付けします。

コンスルーには向きがあるので注意です。

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セットアップ

PRK Firmware の README に従ってすすめます。

2つ方法がありますが、私は 1. Using a release binary の方法で行いました。

1. PRK Firmware のバイナリをダウンロードする

Releases より最新版をダウンロードします。

2021-10-02 時点の最新版 prk_firmware-0.9.4-20210924-e3a33ae.uf2.zip をダウンロードしました。

2. zip を解凍する

手順 1 の zip ファイルを解凍すると prk_firmware-0.9.4-20210924-e3a33ae.uf2 ができます。

3. meishi2 を PC に接続する

meishi2 に差した Pro Micro に USB-C のケーブルを接続しておきます。

そして Pro Micro の boot ボタンを押しながらケーブルを PC に接続します。 (boot ボタンは USB-C を上にして置いたときに 左下のボタンです。参考) すると RPI-RPS というドライブがマウントされます。

4. uf2 ファイルを RPI-RPS ドライブにコピーする

手順 2 で解凍した prk_firmware-0.9.4-20210924-e3a33ae.uf2 を手順 3 でマウントされた RPI-RPSドラッグ&ドロップします。 すると RPKFirmware というマスストレージドライブがマウントされるようになります。

5. keymap.rb をコピーする

@hasumikin さんが公開してくれている meishi2 のキーマップ をローカルに clone します。 その中にある keymap.rb というファイルを手順 4 でマウントされた RPKFirmwareドラッグ&ドロップでコピーします。

github.com

これで完成です!

4つのキーは以下の動きをするようになります。(左から)

自分のキー配列を設定するときは、keymap.rb を編集して手順 5 をするだけでいけそうです。  

感想

QMK Firmware ではファームウェアのビルド環境を準備したり、コマンドを叩いてビルドしたりという手順が必要でしたが、 PRK Firmwareドラッグ&ドロップするだけで動く環境がつくれてとても便利でした。すごい。

あと、今回はんだづけは24箇所だけでもの足りなかったので、もっとやりたいです。

次回

いよいよキーボードを組み立てていきたいです。いまは最初につくるキーボードをどれにするか悩み中です。

meishi2 を組み立てた

とうとう meishi2 を組み立てました!

手順

meishi2 keyboard ビルドガイド を見てすすめました。

丁寧に説明されているので、ガイドに従って進めればOKです。

meishi2 を組み立てる

手順はガイドの通りです。以下はメモ。

  • ダイオードは電気の流れを一方通行にする電子部品で発光ダイオード(LED)とは別もの。(光らない)
  • コンスルーは Pro Micro を抜き挿し可能にするための部品。
  • ダイオードをはんだ付けした後、ニッパーでリードを切る。
    • 切ったときリードが飛んで行きがちなので注意。
    • リードが長くて邪魔になるときは、あらかじめリードを少し切っておいてからはんだ付けしてもよい。
  • はんだごてのコテ先は、標準装備されているペン型のものから、斜めになっているもの に交換しておいた。
  • はんだごての温度は 320 度設定で使用した。
  • はんだ付けは、母材を温める(3カウント) → はんだを流し込む(2カウント) → はんだを離す → はんだごてを離す のタイミングで行った。

はじめてはんだ付けしたけど楽しかった...!

ファームウェアを書き込む

micro USB で meishi2 を PC につないでおきます。

そしてビルド環境を準備します。(私の環境は macOS Big Sur です。)

$ git clone https://github.com/qmk/qmk_firmware.git
$ cd qmk_firmware
$ ./util/qmk_install.sh

そして以下のコマンドでファームウェアの書き込みを行います。

$ make meishi2:default:avrdude

ファームウェアの書き込みでつまづいたところ)

ファームウェアの書き込み時にエラーになりました。

$ make meishi2:default:avrdude
QMK Firmware 0.14.15
WARNING: Some git submodules are out of date or modified.
 Please consider running make git-submodule.

Making meishi2 with keymap default and target avrdude

tmk_core/protocol/lufa.mk:14: lib/lufa/LUFA/makefile: No such file or directory
make[1]: *** No rule to make target `lib/lufa/LUFA/makefile'.  Stop.
make: *** [meishi2:default:avrdude] Error 1
Make finished with errors

lufa がないというエラーだったので、メッセージに書いてあるように make git-submodule でサブモジュールをチェックアウトしてから再度書き込みを実行しました。

$ make git-submodule 
$ make meishi2:default:avrdude

ちなみに make git-submodule は結構時間がかかりました。

キー配列を変えてみる

meishi2 のデフォルトのキー配列は左から Ctrl + Z, Ctrl + X, Ctrl + C, Ctrl + V ですが、 わたしは普段 command キーを使っているのでそれぞれ ⌘ + Z, ⌘ + X, ⌘ + C, ⌘ + V に変更することにしました。

dafault のディレクトリをコピーして、 keymap.c のキー配列を書き換えます。

$ cp -rf keyboards/meishi2/keymaps/default keyboards/meishi2/keymaps/cobachie
#include QMK_KEYBOARD_H

const uint16_t PROGMEM keymaps[][MATRIX_ROWS][MATRIX_COLS] = {
  [0] = LAYOUT( /* Base */
    LGUI(KC_Z),  LGUI(KC_X),  LGUI(KC_C), LGUI(KC_V) \
  )
};

cobachie/qmk_firmware

そしてファームウェアの書き換えを実行します。

$ make meishi2:cobachie:avrdude

これで meishi2 で ⌘ + Z, ⌘ + X, ⌘ + C, ⌘ + V が動くようになりました。

感想

はんだ付け楽しい。

次回

次は PRK Firmware で meishi2 を動かしてみようと思います。

RP2040搭載 SparkFun Pro Micro(SFE-DEV-18288)コンスルーは注文済みです。

自作キーボードの道具を揃える

RubyKaigi Takeout 2021 で hasumikin さんの「PRK Firmware - Keyboard is Essentially Ruby」を見て、Ruby キーがほしくなりました。

このツイートに対して DIY キーボードな方々から情報が送られてきて、このツイートをした 1 時間後には第 1 歩を踏み出していました。

うっかり meishi2 を買ってしまったけど、道具を何も持っていないので、以下のおしえていただいたサイトを参考に道具を揃えるところからはじめました。

参考サイト

meishi 組み立て会に必要な道具たち · GitHub

meishi2 keyboard ビルドガイド - たのしい人生

買ったもの

それでは私の買った道具たちを紹介します。

まずは meishi2 を組み立てるのに最低限必要そうなものを買いました。 右も左もわからない状態なので、素直におすすめされているものを選択しています。

meishi2

meishi2 キット

スイッチ&キーキャップ付きを買いました

はんだごて

温度調節できるものがよいらしいです。

こて台

はんだ

種類がたくさんあってよくわらないので、おとなしくおすすめリンク先の「両面プリント基板用」を買いました。 「電子工作用」とかのほうがいいのかな?よくわからない。

はんだ吸取り線

どう使うのかはよくわからないけど買いました。

ニッパー

こて先

先端が細いほうが使いやすいらしいです。

次回

道具が届いたら meishi2 を組み立ててみます。

ちいさなまちでRails Girlsを開催したはなし

Rails Girls Japan Advent Calendar 2016 8日目のエントリです。
昨日は ta8co_qiitaさんの Rails Girls NAGOYA 3rdのオーガナイザーをやった でした。

こんにちは。
Rails Girls Shiojiri オーガナイザーの cobachie です。

Rails Girls Shiojiri は、2015年3月に 長野県塩尻市 で開催しました。
ところで、塩尻ってご存知ですか?
たぶんご存知ない方も多いと思うのですが、
そんな無名の地方のちいさなまちでRails Girlsを開催したときの話(おもに苦労話)をしたいと思います。

どうして開催しようと思ったか

塩尻のような地方には、エンジニアのコミュニティや勉強会がとても少ないです。
活動しているコミュニティがあっても、
メンバーは男性ばかりで、参加するのに気がひけてしまっていました。

もちろん東京とか名古屋とかに行けば女性の多いイベントもありますが、
新しいことを勉強してみたいなあって思ったときに、
お金と時間をかけて慣れない場所に出かけていって、
知らない人たちにまじって参加するのってちょっとハードルが高いんですよね。
そう思ってるのはわたしだけじゃないはずだと思いました。

もし地元で開催されるなら、
「ちょっと興味あるし行ってみようかな、勉強してみようかな」
って気軽に参加できるんじゃないかと思ったのです。

住んでいる場所によって、
新しいことをはじめるのを躊躇してしまうという状況をすこしでもどうにかできればいいな、と。

開催しようと思ったのは、そんな気持ちからでした。

開催しようと決めたはいいけど...

いきおいもあってシャウトしたはいいのですが、
準備をすすめるなかでいろいろリソースが足りないという現実が見えてきて、
開催できるのか不安になったりもしました。

特に、参加者、開催費用、コーチ・スタッフについて Rails Girls Shiojiri ではどう対応したのか、その結果どうだったのかを書きたいと思います。

参加者

そもそも人のすくない地方で、親しみのないプログラミングのイベントに応募してくれる女性っているの!? と不安に思いながらも、Rails Girls Shiojiri では以下の方法で参加者募集の情報を拡散しました。

  • SNS
  • 口コミ(知り合いから情報を展開してもらう)
  • 地元のフリーペーパーへの掲載

それほど熱心に宣伝したわけではありませんが、結果的には定員を超える応募をいただきました。
定員10名と背伸びしない人数に設定したのも、あまりプレッシャーを感じなくてよかったと思います。

開催費用(スポンサー)

Rails Girls Shiojiri では、企画書(といってもA4のペライチの紙)をつくって、地元の企業・団体さまにお願いにまわりました。
お金の話をするのは慣れませんが、とにかく地元で開催したいんです! という自分の思いを聞いていただきました。
そうやってShiojiriでは開催に必要なくらいのご支援をいただくことができました。

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そうはいっても、コミュニティの活動が盛んでなかったり、 そもそもRubyRailsを利用している企業が少ない地方では、 スポンサーさんを見つけるのは大変だと思います。
ありがたいことに、いまは Rails Girls Japanの年間スポンサーとして支援してくださっている企業様もいますので、 これから開催する場合はあまり不安にならなくても大丈夫になってきていると思います。
Rails Girls - スポンサー

コーチ、スタッフ

ほんとうは地元の方にコーチやスタッフをお願いできるのが一番なのですが、
地元にはRubyコミュニティもなく、お願いできる地元のrubyistもほとんど知りません。
サイト上でコーチの募集もしましたが、それでも人数が足りませんでした。

そうすると、Rails Girls コミュニティの方々が「行くよ!」って言ってくれて全国各地からかけつけてくれたのです。
ta8co_qiitaさんも言われていましたが、本当にRubyコミュニティの方たちってすごいです。
大感謝です。

まとめ

いろいろ課題や不安なことはありましたが、まわりの方にたくさん助けていただいて、 塩尻のようなちいさなまちでも無事開催することができました。
参加者の「楽しかった! 参加してよかった!」の声を聞けましたし、
なにより自分が楽しかったので、開催して本当によかったと思っています。

わたし個人的には、同じような地方での開催が増えて、 プログラミングをやってみたいと思っている女性が気軽に参加できる機会が増えるといいな、と思っています。

そして、もしコーチやスタッフが足りないなんてときはぜひ呼んでください。
今度はわたしもお手伝いにかけつけます!