RubyKaigi 2023 という奇跡

RubyKaigi 2023 ローカルオーガナイザーの cobachie です。

2023年5月11日..13日に長野県松本市まつもと市民芸術館 で開催された RubyKaigi 2023 は盛況のうちに無事終了することができました。 参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました。

開催まで何をやってきたか

クロージングで @a_matsuda さんが紹介してくれたように、RubyKaigi を松本で開催したいという話は 2017 年から始まっていたのでした。RubyKaigi 2023 までなんと足かけ 7 年の道のりでした。

今回ローカルオーガナイザーとしてやってきたのは、主に地元の業者さんとの調整やスポンサーによる下見のアテンドです。 具体的には、開催にあたり協力いただいた 松本観光コンベンション協会 との調整窓口、飲食物( 松本ブルワリー のビール、お弁当、おやつ、りんごジュース)の調達、Official Party の計画、宿泊予約サイトの企画、スタッフ60名超の宿泊施設確保、駅の広告企画、スポンサーへの飲食店等の情報提供などなどです。

その他に、運営のお手伝いをしていただくヘルパーの募集から当日オペレーションの計画なども担当していました。

振り返ってみるといろいろやってきたなあ。

当日は何をしていたか

受付や飲食関係、会場誘導などの番長をやっていました。 (「番長」という呼び方は ぷぽ さんが言っていたのを拝借しました。) 番長というのは、何か作業が発生したときに「誰か手伝ってくださーい」とお願いする係で、実際の作業はヘルパーのみなさんがやってくれていました。なんなら言わなくてもやってくれていたので私は名ばかり番長でしたが、ヘルパーのみなさんの練度が高くて本当に助けられました。受付まわりの運営が無事に進行できたのはヘルパーのみんなのおかげです。

その他にオーガナイザー業とは関係ないのですが、RubyKaigi 2023 直前に著者として参加した『はじめてつくるWebアプリケーション 』という本が出版されまして、会場で開催されたいろんな本の著者たちによる合同サイン会にも参加させていただきました。

わたしは運営業の合間をみてちょっとだけ参加させてもらって、生まれてはじめてサインをするという貴重な経験をさせていただきました。 本を購入いただいたみなさま、本当にありがとうございました! (不在が多かったのでわたしのサインだけないという方もいるかも...? 次の何らかの機会にお声がけいただければよろこんで書かせていただきます。)

反省

はじめて番長をやらせてもらって気持ち的な余裕がなかったためか、所属する会社 の CEO に「顔がこわくなっているぞ」と指摘されて、それで受付にいてもあまり話しかけてもらえなかったのかな...と反省しました。 来年はもっとみんなに話しかけてもらえるようににこにこしていこうと思います。( @sora_h さんみたいにPCに「ヒマです」って貼っておくのもやろうかな...)

泣いちゃった瞬間

期間中には感動した瞬間が何度かあったのですが、特に泣いちゃった瞬間3つを紹介します。

泣いちゃった(1)

デザイナーの attsumi の家族とお話する機会があり、開催に向けて準備をがんばっていた様子を少し聞くことができました。 in-person で参加してくださった方は、会場の大階段やスポンサーブースの装飾が素晴らしかったのはご存知かと思います。その他にも公式サイト、公式ノベルティ、駅の広告、松本ブルワリーのラベルデザイン、Official Partyデザインなどなどたくさんのデザインが必要だったのですが、すべて attsumi がひとりでこなしてくれました。 大変だというのがわかっていたので、あらためて attsumi のがんばりを知って感動して泣いてしまったのでした。

泣いちゃった(2)

研鑽Rubyプログラミング』の原著者 Jeremy Evans さんと訳者の 角谷さん さんからサインをもらいたいけど、購入した本を控室に取りに行く余裕がなくてサインがもらえない...! と焦っていたところ、原著『Polished Ruby Programming』をプレゼントしていただきました。 写真はいただいた本に特別におふたりのサインをもらってにこにこの私です。角谷さんの「RubyKaigi 2023 ありがとう」のメッセージに泣いちゃいました。 RubyKaigi が落ち着いたら『研鑽Rubyプログラミング』と『Polished Ruby Programming』をじっくり読みます!

泣いちゃった(3)

クロージング後のお見送りをしているときに @koic さんから感謝の気持ちを伝えていただきました。

おそらくこのツイートの直後だと思いますが、ツイートだけでなく直接伝えていただけてうれしすぎて思わず泣いちゃいました。がんばって準備して無事開催できて本当によかったと思えました。

最後に

昨年の津での開催を経て、RubyKaigi 2023 では COVID 前と同じくらいのコンテンツを提供することができました。 この規模のカンファレンスを少人数でしかもボランティアベースの運営チームで開催できたのは本当に奇跡です。 チームのみんなのがんばりは言うまでもなく大変なものでしたが、隣にいる家族や同僚の支えがあったからこそやってこれたのだと思います。

そして RubyKaigi はわたしたちチームだけでは成り立ちません。コミッター、スピーカー、スポンサー、参加者のみなさまに参加いただいたからこそ実現できた奇跡の3日間(Day 0, Day 4も含めると5日間)でした。 RubyKaigi 2023 に参加いただき本当にありがとうございました。

RubyKaigi 2024 で再会できるのをたのしみに、362日の Rubyist としてすごしていきましょう。