7sPro を組み立てた

meishi2 に続き、とうとうふつうのサイズのキーボードを組み立てました!

つくったのは 7sPro というキーボードです。

7sProshop.yushakobo.jp

7sProは63キーの分割型キーボードです。 プログラマーやプロフェッショナルの方に愛用者の多いハッピーな配列を踏襲しているので、移行コストを最小にしつつ分割キーボードの利点である自然なタイピング姿勢を享受することができます。

7sPro を選んだのは、これまでずっと HHKB を使ってきたので同じキー配列ならスムーズに切り替えられそうだと思ったのと、やっぱり分割キーボードに興味があったからです。

用意したもの

自作キーボード入門セット(遊舎工房)

自作キーボード入門セットshop.yushakobo.jp

遊舎工房の入門セットは 5 種類のキーボードから選択できます。 何が必要なのかわからない私のような初心者にはありがたいセットです。 キースイッチもまずは基本の赤軸から試してみることにしました。

ドライバー

キーキャップ&キースイッチ 引き抜き工具

フラックス

なくても大丈夫なのかもしれませんが、いちおう塗ってからはんだ付けしてみました。違いはよくわかりません。

やすり

基盤のバリとり用。近くのカインズホームで適当そうなやつを買いました。

手順

ビルドガイドと、ビルドガイド内で紹介されている組み立て動画を見て組み立てました。

salicylic-acid3.hatenablog.com

0. 部品が揃っているか確認する

たいせつ。

あと、事前にビルドガイドをざっと読んで全体の流れを把握しておきました。

1. 基盤のバリとり & マジックで側面を塗る

動画を参考にしてやりました。

2. LED をはんだ付けする

LED(SK6812MINI-E互換品)はセットに 2 個付属していましたが、使ったのは 1 個でした。 動画を見て、はんだ付け難しそうと思っていましたが意外と問題なくできました。

3. Pro Micro にコンスルーをはんだ付けする

Pro Micro 2つにコンスルーをはんだ付けします。

4. タクトスイッチと TRRS ジャックをはんだ付けする

ビルドガイドでは最初に Pro Micro にファームウェアを書き込む手順になっていますが、ブートローダーモードにするための Pro MicroのRSTとGND間をピンセットなどでショートさせてください というのが難しそうだったので、先にタクトスイッチを付けました。

手順 3 でコンスルーを装着した Pro Micro も基盤に挿しておきます。

5. ファームウェアを書き込む

ファームウェアの書き込みは以下のガイドを見てやりました。

salicylic-acid3.hatenablog.com

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5-1. ファームウェアをダウンロードする

Firmware Downloads から 7skb_rev1_via.hex をダウンロードします。 (7sPro と 7sKb の hex ファイルは共通っぽい)

5-2. Pro Micro Web Updater にファームウェアをアップロードする

Pro Micro Web Updater で、手順 5-1 でダウンロードした hex ファイルをアップロードします。

Firmware opened: 7skb_rev1_via.hex(26552 bytes) と表示されたらOKです。

5-3. Pro Micro に書き込む

キーボードの左右を TRRS ケーブルでつなぎ、どちらかの Pro Micro に差した USB ケーブルで PC とつないでおきます。

ファームウェアの書き込みは Pro Micro Web Updater 画面の手順に沿って進めます。

  1. Open firmware hex file
  2. Click flash button
  3. Reset your Pro Micro to enter bootloader
  4. Select serial port appeared
  5. Wait flashing complete

キーボードをブートローダーモードにするときは、タクトスイッチを 2 回押します。

option で split_left または split_right を選択して、順番に分割の左右両方の書き込みを行います。

6. スタビライザーをつける

本当はスタビライザーの潤滑をしたほうがよいみたいなのですが、潤滑の道具を持っていなかったのでやっていません。 動画でやっていた絆創膏を小さく切って貼るというのはやってみました。

基盤にスタビライザーをはめ込むのときの力の加減がよくわからず難しかったです。(実は一箇所ちょっと欠けてしまったけどそのまま気にせずつかっています。)

7. プレートをかぶせてキースイッチを差し込む

キースイッチは差し込むだけではんだ付けは必要ありません。他のキースイッチを試したいとき差し替えが楽にできそうです。

8. キーの動作確認

VIA という QMK Firmware を書き込んだキーボードのキーマップを直接操作し即反映できるアプリケーションを使います。とてもべんり。

VIA は以下から自分の環境向けのインストーラーをダウンロードしてインストールします。 私は MacOS を使っているので via-1.3.1-mac.dmg を使いました。

github.com

アプリケーションの「KEY TESTER」という画面でキーの動作確認ができます。

すべてのキーが認識されていることを確認します。

9. キーキャップをはめる

入門セットにはキーキャップもついています。

NP PBT Crayon KEYCAPS SET – 遊舎工房

好みというわけではないのですが、シンプルなのでそんなに不満はありません。でも他によいのが見つかったら着せ替えたいなあという気持ち。

10. キー配列を変える

VIAで簡単に変えることができます。

といっても HHKB と同じ配列でレイヤの切り替えも特に必要ないので、デフォルトのままで使い始められます。

変えるとすると HHKB のスペースキーの部分。 7sPro では 4 つのキーになっているので(デフォルト設定では全てスペースキーの設定になっています)、右手の中央寄り(左側)のキーを Enter にしてみました。 その他はいまのところスペースキーとして使っていますが、左手の片方を何か別のキーに当てたいと思っています。

感想

いまは仕事のときも 7sPro を使っていますが、思ったとおり HHKB と同じキー配列なのでスムーズに移行できました。

気になっているのは、キーの押し心地が HHKB と結構違うところです(それはそう)。 HHKB の押し心地のほうが好きなので、他のキースイッチやキーキャップをためしてみたくなっています。 あと潤滑もしてみようと思って潤滑剤は買いました。

次回

次はもう少しキーの少ないキーボードにも挑戦してみようと思います。

実はすでに次のキーボードを注文したので、まだまだつくっていくぞ。